自身は盗難にあっていなくても、知り合いの知り合いくらいの身近なところで盗難にあった、なんて話を聞いたりすることも多いのではないでしょうか。
バイクの盗難は結構身近なところで発生しています。
盗難リスクをゼロにすることはできませんが、できるだけリスクを抑える努力はしておきたいところです。
犯人に少しでも面倒だなと思わせるポイントを作っておくことが重要です。
大切なバイクを盗まれないように最低限これだけはやっておきたい対策を解説します!
バイクの盗難被害の現状
バイクの盗難被害の現状がどうなっているのかというと、警視庁のデータによると
2021年の一年間で7569件となっています。
近年盗難件数を見てみると、毎年減少傾向にあるようです。
これは喜ばしいことですよね。
参照:警視庁犯罪統計資料
ただし、だからといって盗難される危険性がゼロではないので、対策をほどこしておくに越したことはないですね。
ちなみに2021年の自動車の盗難件数は5182件です。
圧倒的に台数が多い車よりバイクの方が盗難件数が多いというのはちょっと意外な気もしました。
バイクは盗難にあいやすいということが分かります。
バイクの盗難件数に対して検挙されたのは17%
つまり83%は盗難にあっても、バイクの行方は不明状態です。
盗難に合えば、高い確率で泣き寝入りということになってしまうのです。
盗難される場所に関しては、駐輪場や駐車場など自宅の範囲内で発生することが80%ほど
自宅でバイクを止めている間に盗難にあってしまうというのは、注意するにも限界があるように思います。
キーを付けっぱなしにしない、バイクカバーをかける、チェーンのロックをかける。
基本的な盗難対策はもちろん必要だと思いますが、それでも盗まれるときは盗まれてしまうというのが実情といえると思います。
自宅の環境によってもリスクは変わる
自宅に保管中に盗難が発生することが多いことを考えると、なかなか気が気でなくなってしまうかもしれません。ライダーズマンションのように部屋の中にバイクを置くことができたり、自宅にシャッター付きのガレージなどがあれば安心度も高まるかもしれませんが、そんな環境を用意するのはかなり難しいですよね。
特にマンションなどの共同駐輪場などにとめておかなければならない場合、なおのこと心配になってしまいます。
盗難を予防する
プロ集団に狙われたらどんなに対策を施していたとしても、バイクを持っていかれてしまう現状もあります。
だからといって何も対策をしないのは盗難リスクを高めてしまうことになります。
バイクの盗難には少年によるいたずら的な被害も多くあります。
2021年のバイク盗難の検挙人数は727人でそのうち少年の検挙人数は620人です。
検挙されたうちの多くは少年であることがわかります。
なので、できる範囲で盗難をさせない、させにくくする努力はしておくべきでしょう。
- バイクにカバーをかける
- ハンドルロックをかける
- チェーンロックをかける
- ディスクロックをかける
- 盗難保険に加入する
バイクカバーをかける
バイクに興味がある人なら、街なかでかっこいいバイクがとまっているのを見かけると、つい見入ってしまうことがあるのではないでしょうか。
そう、バイクって目立つ存在なんです。
なので、バイクに乗っているときは周りに見せびらかしたとしても、自宅での保管中などバイクに目が届かない時は人目につかないように隠しておきたいですね。
わざわざバイクカバーをめくって中のバイクを確認するような人は、その道のプロの可能性が高いので、それはどうしようもないかもしれませんが、いたずら的な犯行へのリスクは減らせるはずです。
雨風から守ってくれてバイクをきれいに保つという意味でもバイクカバーは大きな効果がありますから、野外に保管する場合、バイクカバーは必需品です。
ハンドルロックをかける
バイクはエンジンが掛かっていなくても一人で簡単に移動させることができます。
しかしハンドルロックを掛けておくことで車体をまっすぐ移動させることができなくなるので、バイクを持ち去りにくくする効果があります。
複数人でバイクを持ち上げられたらお手上げですが、衝動的な犯行には効果が期待できます。
大体のバイクはハンドルを切ってキーオフからもう一段キーを回すだけなので、手間もかからない基本的な対策です。
チェーンロックをかける
定番の盗難対策はチェーンロックです。
特にチェーンロックをかけて柱や固定物と一緒にロックするのが盗難対策として効果を発揮します。
バイクはその気になれば持ち上げて運ぶことも可能です。つまりバイク自体が動かなくなるような対策をしていても、持ち去られるリスクがあります。
チェーンロックで固定物と一緒にしておけば、バイクを持ち去る場合チェーンを切断する必要が出てきますから、盗難のハードルが上がります。
チェーンロックは定番の対策製品なので商品の種類も豊富で、価格帯も様々なものがあります。
ディスクロックをかける
ディスクブレーキのディスク(円盤)に取り付けるロックです。ディスクに固定されたロック本体が干渉してタイヤが回らなくなる仕組みです。
本体がコンパクトなので、携帯性に優れています。
チェーンロックなどで対策をした上で、ディスクロックもかけておくことで、二重、三重の対策になります。
大きくて重くなりがちなチェーンロックに比べて、ツーリングや出先へも持ち運んで使いやすいのが特徴です。
ただし、ロックを掛けていることを忘れて走らせようとすると、バイクを破損させる恐れがあるので注意が必要です。
はずし忘れ防止のワイヤーが付属していたり、バイクに振動があるとアラームが鳴るような製品もあります。
盗難保険に加入する
バイクが盗まれてしまうことを予防できれば一番いいのかもしれませんが、もしも盗難にあってしまった時に頼りになるのがやっぱり盗難保険です。
特に高額なバイクを保有する場合、プロ集団に狙われるリスクも高くなります。
そうなると残念ながら、どんなに気をつけていても被害にあってしまう可能性があります。
保険費用は年単位で掛かってきてしまいますが、盗難にあってしまったとしても補償が受けられることで、安心を手に入れられるというのがメリットです。
盗難にあうとローンだけが残る場合も
盗難にあうと大切なバイクがなくなってしまいます。とても悲しい出来事です。
ですが、バイクをローンで購入していた場合、ローンだけが残ってしまうという、さらに悲しいことにもなりかねません。ローンでバイクを購入した場合はそのリスクも考えておいた方がいいと思います。盗難にあってしまった後もローン返済のたびに思い出したくないことについて回られるのは避けたいところですよね。
盗難保険でカバーしておけば最悪の事態を回避できます。
【参考】盗難対策アイテム
盗難対策は余計なコストですが、後々になって後悔しないように、しっかりとした実績のある製品で対策するべきだと思います。
YAMAHAバイクカバー
バイクカバーはバイクが隠せればいいわけですが、ポイントとなるのは生地の耐久性です。
あまりにペラペラな薄い生地だとすぐに破れてしまったりします。野外に保管していると日の光や雨風によって劣化しますので、耐久力のあるカバーを使いたいところです。
(カバーのサイズは目安が商品に書いてあったりしますが、二輪館にサンプルカバーがおいてあるので二輪館で試してみて購入してしまうのもありです)
ABUS
グラニットシティチェーンXプラス1060(170cm)
ABUSはドイツ生まれの老舗セキュリティーロックのブランドです。
信頼あるメーカーの堅牢なつくりのロックです。
固定物と一緒にロックするにはある程度の長さが必要になります。
ABUS
Detecto7000 RS1
ABUSのディスクロックです。
3D傾斜感知センサーが採用されていて、バイクが揺らされるとアラームが鳴る機能がついています。
タイヤをロックするのと同時に、バイクを持ち運ぼうとすれば警報がなり、盗難を防止してくれるアイテムです。
最後に
バイクの盗難は年々件数が減少傾向にありますが、もしも盗難被害にあってしまうと、バイクが無事に手元に戻ってくる確率は極めて低いのが現状です。犯人がバイクを盗もうにも、手間が掛かると思えば見過ごすかもしれません。
少しでも盗難リスクを低くするためにできる対策はおこなっておくことが重要ですね。
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