大切なバイクが盗まれたりはしないか心配・・・。
バイクを保有していての心配事の1つは盗難ではないでしょうか。特に新しくバイクを購入する際には気になってしまいますよね。
バイクはエンジンがかからなくても移動させることができてしまいますし、車体を持ち上げて持ち去ることも数人いればできてしまいます。
バイクの盗難件数は減少傾向にありますが、実際に盗難されてしまったという話が、ちらほら耳に入ってくるのも事実です。
盗難対策の1つとして盗難保険に加入しておくというのも一つの手です。
盗難保険にパターンがいくつかありますが、下記の保険の解説とおすすめの盗難保険を紹介します。
- 保険会社による盗難保険
- メーカーの販売店による盗難保険
- レッドバロンのような販売店による独自の盗難保険
バイク盗難の現状
- バイクの盗難件数は2021年で7569件です。
- 盗難事件が検挙されたのはわずか17%。
- 盗難が発生した場所は自宅の敷地内がなんと80%ほど。
盗難件数は一日あたりにすると21台被害にあっていることになります。
検挙率は17%と低く、もしバイクが見つかったとしても、無傷で手元に戻ってくる可能性は低いのが現状です。
また、盗難される場所が自宅での保管中が最も多くなっているのは、油断ならないということを示しています。
バイクは盗難にあいやすい
バイクの盗難件数と比較して車の2021年の盗難件数は5182件です。バイクの盗難件数が7569件ですから。バイクのほうが盗難件数が多くなっています。
圧倒的に車のほうが台数が多いにも関わらずですから、バイクは盗難に遭いやすいといえます。
乗用車の保有台数が約6,100万台
バイクの保有台数が約1,000万台(原付き含む)
保有台数 | 盗難件数(2021年) | |
---|---|---|
乗用車 | 約6,100万台 | 5,182件 |
バイク | 約1,000万台 | 7,569件 |
資料:一般財団法人自動車検査登録情報協会、一般社団法人日本自動車工業会、警視庁
基本の盗難対策は当然として、プロに目を付けられたら防ぐのは難しい。
基本的な盗難対策はもちろん行っておいたほうがいいでしょう。
複数の対策をほどこしておくことで、犯人に手間を多く掛けさせることが重要になります。
キーを付けっぱなしにしない、ハンドルロックをかける、バイクカバーをかける、チェーンロックでバイクを固定させる、ディスクロックをかける、など基本的な盗難対策でリスクをできるだけ回避しましょう。
ただ、どんなに対策をほどこしておいても、プロの盗難集団に目をつけられると盗まれてしまう現状があります。
実際、住んでいるマンションの駐輪場で盗難が発生し知人のBMWのバイクが盗まれてしまったことがあります。
駐輪場を監視する防犯カメラが設置されてはいたのですが、犯人を特定するまでにはいたりませんでした。ですが、分かったこととして、犯人は何度も下見を繰り返し周囲の状況や人の出入りをチェックしていたようです。もちろん基本的な盗難対策はやっていましたが、バイクは持ち去られてしまいました。
チェーンロックでバイクを固定物と一緒に巻きつけていても、工具があればチェーンロックは切断されてしまいますし、振動でアラームがなる対策をしていても、犯人がわざと何度もアラームを鳴らせて、近所への目を気にさせて、アラームを切らせてから盗難を実行するような手もあるようです。
基本的な盗難対策をしておけば、いたずら的な被害は防げるかもしれません。しかし、プロの窃盗集団に目を付けられてしまうと入念な準備で、バイクを持ち去られてしまうのです。
人気車種や高額なバイクは狙われる危険性が高いので特に注意が必要です。
盗難保険があれば安心できる
盗難対策として最も安心できるのが盗難保険です。
もしも盗難にあってしまったとしても、損害をカバーしてくれるわけです。
費用は継続して掛かってしまいますが、安心を買うという意味では心強い対策だと思います。
バイクの盗難保険には大きくいくつかに分けられます。
- 保険会社による盗難保険
- メーカー系の販売店による盗難保険
- レッドバロンのような販売店による独自の盗難保険
保険会社による盗難保険
バイクの盗難保険は数が少なく、大きくは2社に集約されていると思います。
・ZuttoRide Clubの「盗難保険」
・SBI日本少短の「みんなのバイク保険」
大手の損害保険会社でも盗難保険が付けられるものがありますが、実は上記の保険を代理で販売しているものが多いです。
例えば、三井ダイレクト損保やアクサダイレクトではSBI日本少短の「みんなのバイク保険」を販売していますし、JBRはZuttoRide Clubの「盗難保険」を販売しています。
メーカー系の販売店による盗難保険
ホンダドリーム盗難補償
バイクをホンダドリームで購入時に加入でき、継続で加入し続けることも可能です。
盗難にあった場合には設定した補償額で再購入の資金として補償されます。
保険を請け負っているのはZuttoRide Clubです。
カワサキモータースジャパンの盗難保険
カワサキモータースジャパンの盗難保険に入るには、カワサキの新車もしくは中古車を購入し、なおかつカワサキライダーズクラブKAZE会員にならなければ加入できません。
KAZE会員になるといくつかの特典が受けられますが、年会費が¥3,300掛かります。
その上で盗難保険加入となるので少しわずらわしいですね。加入期間も1年〜3年を最初に選択しなけらばならず、後から変更などもできません。
クラブヤマハモーターサイクルの盗難保険
ヤマハバイクオーナーなら新車中古車を問わずに加入できるクラブヤマハモーターサイクルというプログラムがあります。要はロードサービスと盗難保険のことですね。
ヤマハの盗難保険は125cc以下のバイクのプランと126cc以上のバイクのプランに分かれています。126cc以上のプランはロードサービスにも加入が必要で「ロードサービス+盗難保険」のセットのプランになっています。
ロードサービスは他のサービスでカバーしている場合は余計な費用が掛かってしまいます。ロードサービス、盗難保険ともにZuttoRideがサービスを提供しています。
スズキバイクショップメンバーズの盗難保険
スズキバイクのオーナーなら加入できるスズキバイクショップメンバーズ。スズキの場合もサービスとしてはロードサービスと盗難保険のことです。盗難保険に入るにはまずロードサービス加入が前提になっています。ロードサービス加入の上追加プラントして盗難保険の設定があります。
ロードサービス、盗難保険ともにZuttoRideがサービスを提供しています。
レッドバロンのような販売店による独自の盗難保険
レッドバロンの盗難保険
メーカー系の販売店以外でも盗難保険を扱っていたりします。
代表的なのはレッドバロンの盗難保険です。
レッドバロンで購入した新車、中古車に加入ができます。
保険金額の1%ほどの金額が保険料になるので比較的安く入れます。
(補償金額100万円のバイクの場合、年間の保険料は1万円ほど)
ただし、レッドバロン独自のバーロックを購入し、そのバーロックをバイクに取付けた状態で盗まれないと保険が適用されません。このバーロックの価格が車両契約時だと特別価格で¥16,500、契約後に購入すると¥27,500になります。
なので実際には盗難保険の保険料とバーロックの購入金額を合わせた金額が支払い金額となります。
盗難保険だけを見れば費用的に安いかもしれませんが、レッドバロンのロックを使用しなければならなかったり制限が多いのが特徴です。
【参考】新車で購入した100万円のバイクに100万円の補償をつけた保険料比較
保険料 | 自己負担金 | ロードサービス | パーツのみの盗難 | カギ穴いたずら | パンク修理 | サービス提供 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|
SBI日本少短 | ¥16,900 | SBI日本小短 | |||||
ZuttoRide | ¥34,700 | 5万円 (5%) | 追加可 | ZuttoRide | |||
ホンダドリーム | ¥28,800 | 10万円 (10%) | 割引あり | ZuttoRide | |||
カワサキKAZE | ¥30,800 (kaze会員¥3,300含む) | 10万円 (10%) | 東京海上日動 | ||||
クラブヤマハ | ¥39,800 (ロードサービス15km付き) | 10万円 (10%) | ZuttoRide | ||||
スズキバイクショップ | ¥33,500 (ロードサービス50km付き) | 10万円 (10%) | ZuttoRide | ||||
レッドバロン | ¥26,500 *(保険料10,000+バーロック代¥16,500) | あいおいニッセイ同和損保 |
*レッドバロンの保険料は保険金額の1%
おすすめしたい盗難保険
おすすめな盗難保険は、SBI日本少短の「みんなのバイク保険」もしくはZuttoRide Clubの「盗難保険」です。
販売店が絡んでいる盗難保険はバイク購入時に加入しなければいけなかったり、補償がお金で支払われるのではなく、新しいバイク購入が前提だったり、ロードサービスにも加入しなければいけなかったりと何かと制限がくっついています。
SBI日本少短もZuttoRide Clubも盗難保険のみで加入できますし、バイク購入時でなくても購入した金額が分かるものがあればいつでも加入できるので、自由度が高くなっています。
ZuttoRide Clubに関して言えば、メーカーの販売店が用意している盗難保険は結局はZuttoRide Clubがサービスを提供しているものが多く、サービス内容はほぼ同じです。
SBI日本少短の「みんなのバイク保険」がおすすめな人
余計な補償はいらないので、盗難保険だけをなるべく安く加入したい人。
みんなのバイク保険は、盗難保険だけを安価な価格で加入したい人におすすめです。バイクに損害があった時の車両保険を追加で付けることもできますが、シンプルに盗難保険だけで加入することができます。
ただし、125cc以下の原付きや、年齢が25歳以下の人が加入できないのが注意点です。
ZuttoRide Clubの「盗難保険」がおすすめな人
- 125cc以下のバイクを保有している人
- 年齢が25歳未満の人
- パーツの盗難やカギ穴いたずらなど手厚い補償が欲しい人
ZuttoRide Clubの盗難保険は加入のための条件がほとんどありません。
また、補償金額を選択できるので保険料を安くしたい場合は補償金額を低く設定することも可能です。
なので、自由度が高い盗難保険です。
パーツの盗難やカギ穴いたずらへの補償も付いていますし、ロードサービスを追加することもできるので、より手厚いサービスを希望する人におすすめです。
最後に
加入条件を満たせるならSBI日本少短の「みんなのバイク保険」がコスパが高いです。
充実した補償と自由度が高い補償を選択できるという点ではZuttoRide Clubの盗難保険がおすすめです。
販売店でバイクを購入した時に、販売店の盗難保険に加入するのもありですが、条件が多かったり不要なサービスが付属していたりするので、精査してみる必要があります。
なおかつ販売店の盗難保険はZuttoRide Clubがサービス提供している場合が多いので、どうせならZuttoRide Clubが提供している保険と比較してみるのがいいですね。
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