ロープワークでとりあえずこれだけ覚えておけば、なにかと使える結び方。
それは「もやい結び」です。
固定物に結びつけたり、重たいものを吊るしたりするのに使われる結びです。
これを知っているだけで、ちょっと玄人感が醸し出せたりします。
「ちょっと、そこ、もやいで結んでおいてくれる」
なんて言えれば、この人できる人だわーなんてことにもなるかもしれません。
もやい結びはキングオブノットと言われる結び
「キングオブノット」の意味としては、ノットとは結びという意味なので、「結びの王様」ということです。
その名が意味するように、いたる場面で利用できて、利便性が抜きん出ている結び方です。
日本語名が「もやい結び」で、英語では「ボーラインノット」、ドイツ語では「ブーリンノット」と世界各地で昔から使われている結びです。
もやい結びの特徴
- 船を岸につないでおく時にも使う結びで、強度がある結び
- 覚えれば簡単、素早く結べる
- 結び目に強い力が掛かっても、ほどきやすい
しっかり固定できて、簡単で、ほどきやすいと三拍子揃ったところが、キングオブノットと言われるゆえんですね。
もやい結びの身近な使いみち
キャンプなどのアウトドアで使える
テントやタープなどに張り綱を固定するときなどに使えますし、木にタープやハンモックを固定したりする時にも使えます。
トラックなどに荷物を固定するさいにも使える
もやい結びで作った輪っかをトラックのフックに引っ掛けて、荷物を固定させる時に使えます。
結び方
1.結び目を作りたいところで輪っかを作る
2.先端を輪っかの中を下から通す
3.更に根本の部分を下から通して折り返す
4.最初に作った輪っかに通して締め付ける
結び目の形
表側
裏側
一度覚えてもたまにしかやらないと、すぐに忘れてしまうんですよね。
練習してもいざ使う場面になると、わからなくなってしまうものです。
実践で使わないとなかなか覚えられないので、忘れたらまた検索して練習の繰り返しですね。
体が覚えてしまえば、簡単に結べるようになります。
結び方のコツ
練習して覚えるものだ、とはいえなるべく早く覚えたいですよね。
ちょっとしたコツを頭に入れておけば、分からなくなってもコツを思い出して実践できるかもしれません。
1.結び目の部分に輪っかを作ることは忘れないでください
2.作る輪っかの根本をロープの先端側が上にくるようにする
3.ロープの先端を通す部分を①②③とします。
4.先端を①の下を通す
5.先端を②の上を通す
6.先端を③の下を通す
7.折り返して真ん中の輪に入れる
8.輪っかの中を通して締め付ける
ポイント
- 先端は①②③の順に通る。
- ①②③の通し方を下→上→下と覚える。
- 先端を折り返して輪に入れて締める。
「輪っかを作って、下→上→下を通る」
これをフワッとでも覚えておけば、ちょっと分からなくなっても、なんとなくで出来ちゃうと思います。
ちなみに最初の輪っかを作る時に、輪っかの根本が逆になって、ロープの先端側が下になってしまった時は
・①②③の通し方も逆になって上→下→上となります。
①の上を通す
②の下を通す
③の上を通す
折り返して真ん中の輪に入れて締め付ける
結び方の覚える方法
輪っかを作った根本部のロープの先端側が上に来ているか下に来ているかがミソです。
(②の部分が上側なのか、下側なのか)
上に来ていた時
先端はこの②の上を通る。
つまり【下→上→下】
②が上の時は先端はその上を通る
下に来ていた時
先端はこの②の下を通る。
つまり【上→下→上】
②が下の時は先端はその下を通る
このパターンを頭で覚えておけば、きっとどんなパターンの時もちゃんとしたもやい結びが出来るはずです。
体が覚えることができても、多くの場合いつもと同じパターンでしかできなくなっちゃったりするんですよね。
例えばいつもと反対側にロープの先端が来たときなんか、それだけでできなくなっちゃったりするんです。
でも結び方のコツというか根本の部分が頭に入っていれば、どんなパターンの時もできちゃいます。
反対の形のパターン
②が上なので①②③→下上下
②が下なので①②③→上下上
輪っかの作り | 道順(①②③) |
---|---|
②の部分が上 | 下→上→下 |
②の部分が下 | 上→下→上 |
最後に
もやい結びはいろいろな場面で使えるので、 覚えておきたい結び方です。
ロープワークは一度できても、使わないとすぐに忘れてしまいます。
なので、ちょっとした覚えるコツを記述してみました。
わからなくなったら、検索して再度結び方を調べれば問題ないですが、頭で一度理解しておくと、きっとすぐに思い出せると思います。
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