ひふみ投信に新しい商品が登場
その名も「まるごとひふみ」です。
まるごとひふみは既存のひふみのラインナップ商品に分散させて投資する新しい商品です。
さらに、今までにはなかったグローバル債権への投資をおこなうファンドを作り、債権への投資にも分散させた商品です。
今までよりもリスクを抑えた商品群をラインナップに加えて、自分にあったリスクを選択できるようになります。
ひふみ投信+ひふみワールド+グローバル債権ファンド
に分散投資させた投資信託です。
つまり、日本国内の会社から海外の会社、そして世界の債権を含めてひふみが選りすぐった投資先へ運用を行うので、かなり広い範囲をカバーしてくれます。
日本株メインの「ひふみ投信」、海外株式への投資の「ひふみワールド」、そこに比較的リスクの小さい債権投資を加えることによって、全世界に分散させたリスクを抑えた商品といえます。
まるごとひふみが作られた経緯
今までの商品である株式をメインとした「ひふみ投信」と「ひふみワールド」ではリスクが高すぎると感じるお客さんが多いと感じ、もっとリスクを抑えた商品を提供して、より多くの日本人に投資に興味をもってもらい、日本に投資文化を根付かせたいというところから、まるごとひふみが作られました。
年金2000万円問題が話題となって、唖然とする世間の反応を見て、このままではいけないと思ったところが始まりだったそうです。
まだまだ日本人は投資というと危ないものでギャンブル的なものという意識が強いのが現状です。
しかし、このままでは老後の生活が危ぶまれる意識が広がりました。この問題を解決していくには投資の力によって資産を育てていく必要があります。
まずはリスクの小さいところからでも投資を始めてみることが大切です。
投資はギャンブルではなく、十分に資産を増やす手段であることを知ることが大切ですね。
ひふみ投信は2008年の設立以降12年間で基準価額が5倍に増えているわけですから。
まるごとひふみは3つの商品に分かれている。
新たに加わった「まるごとひふみ」ですが、3つの商品に分かれています。
- まるごとひふみ15
- まるごとひふみ50
- まるごとひふみ100
ひふみの後ろの数字は株式の株式の組入比率になります。
まるごとひふみ15
株式15%(ひふみ投信9%、ひふみワールド6%)
債権85%
リスク度低い
まるごとひふみ50
株式50%(ひふみ投信30%、ひふみワールド20%)
債権50%
リスク度中
まるごとひふみ100
株式100%(ひふみ投信60%、ひふみワールド40%)
債権0%
リスク度高い
3つの商品が株式の組入れ比率によってリスクを選択できるようになっています。
「まるごとひふみ15」を購入すれば、低いリスクで投資を始められます。
銀行預金では利子がないに等しいわけですから、余剰資金を運用に回して少しでも資産を育てる第一歩として良い商品だと思います。
リスクを大きく取れば、その分リターンも大きくなる可能性があります。
まるごとひふみのメリット
- 「ひふみ投信」と「ひふみワールド」に加えて債権が組み入れられるので、世界全体に投資していることになりリスク分散機能をはっきする。
- 少額から市場全体へ分散投資ができる。
- 一つの商品の中でリスクの許容度が分かれているので、違いが分かりやすく自分にあったリスクの商品を選びやすい。
- 国内株、海外株、債権のリバランスをおまかせできる。
まるごとひふみの信託報酬
- まるごとひふみ15 0.66264%
- まるごとひふみ50 0.9438%
- まるごとひふみ100 1.3376%
(信託報酬は年間で掛かる運営費用で、投資金額から差し引かれます。)
まるごとひふみ100(ひふみ投信60%、ひふみワールド40%)を購入するのと
個別で「ひふみ投信」と「ひふみワールド」を同じ割合で購入するのを比べると、個別で購入したほうが信託報酬は約0.04%程お得になる。
- 「ひふみ投信」 信託報酬 最大1.078%
- 「ひふみワールド」 信託報酬 最大1.628%
*保有期間が長くなると信託報酬が割引される。
組入を自身でバランスさせた時と、「まるごとひふみ100」を同額購入する場合。
- 「ひふみ投信」を60%+「ひふみワールド」を40%の配分で購入すると、信託報酬合計 1.298%
- まるごとひふみ100 信託報酬 1.3376%
「ひふみ投信」と「ひふみワールド」を自分で分散購入したほうが、ほんの少し信託報酬は安くすむ。
(ただし、購入手数料が掛かる金融機関で購入する場合は購入の都度手数料が掛かるので注意。)
おまかせでリバランスもやってくれるので、まるごとひふみ100で任せてしまった方が利口かもしれないですけどね。
まるごとひふみが向いている人
- ひふみに興味を持っていたけど、まだ投資を始められていない人。
- 投資を始めたいけど、何に投資していいか分からない人。
- まずは低リスクで投資を始めて、ゆくゆくはリスクの許容度を広げていきたいと考えている人。
- 少額から幅広い投資先へ投資したい人。
- 国内株、海外株、債権の配分バランスのメンテナンスの手間を省きたい人。
まるごとひふみの購入場所
ひふみの商品ラインナップは、ひふみの直販サイトからと提携している証券会社や銀行などの販売委託先から購入可能ですが、「まるごとひふみ」は販売委託先からの購入になります。
銀行
銀行 | 購入手数料 |
---|---|
岩手銀行 | 店 1.65% ネット 0.825% |
千葉興行銀行 | 1.65% |
荘内銀行 | 2.75% |
福島銀行 | 商品情報なし |
・岩手銀行 (まるごとひふみ15/まるごとひふみ50のみの取り扱い)
・千葉興業銀行 (まるごとひふみ15/まるごとひふみ50のみの取り扱い)
・福島銀行 (まるごとひふみ15/まるごとひふみ50のみの取り扱い)
証券会社
証券会社 | 購入手数料 |
---|---|
あかつき証券 | 商品情報なし |
SBI証券 | ☆無料 |
ひろぎん証券 | 商品情報なし |
楽天証券 | ☆無料 |
エイチ・エス証券 | ☆無料 |
大和証券 | 2.20% |
マネックス証券 | ☆無料 |
・ひろぎん証券 (まるごとひふみ100のみの取り扱い)
購入する場所は絶対にネット証券がおすすめです。
ネット証券だと購入手数料が0円の販売会社がほとんどです。
ネット証券は口座開設と口座管理の費用も無料です。
対面販売の窓口で購入すると購入手数料が掛かります。
ネット証券でパソコンやスマホから購入できるのに、わざわざ店舗に行って窓口で余計な費用を払って購入するのはもったいないです。
最後に
投資への一歩をなかなか踏み出せない人の為に作られたのがまるごとひふみだと思います。
債権を組み入れることによってリスクを低くしています。
投資の教科書的な教えの「長期・分散・積立」の分散をひふみの投資のプロ集団が行ってくれるわけですから、あとは長期を見据えてコツコツ積み立てていけば資産形成を助けてくれるはずです。
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