北海道ツーリングに行ってみようか考えているならば、断言したい。
絶対に行ったほうがいい。
人生の豊かさを一段階上に登らせてくれる体験になるはずです。
僕は二度、北海道にバイクで行きましたが、素晴らしい旅の記憶を思い出すだけで、ワクワクした気持ちが今でも蘇ってきます。
僕も最初は不安な気持ちもありました。
- ライダーハウス使ったことないし・・・
- 宿泊場所見つかるかな・・・
- ガソリンスタンドが少ないらしいからガス欠が心配
- 気温が寒かったらどうしよう
でも行ってみて思うことはそんなことは考えすぎだったということです。
北海道はライダーにとても優しいですし、北海道で出会う同じ旅仲間たちは、きっと頼りになります。
バイクが好き、ツーリングが好き、自由になりたい。
北海道はそんな願いを叶えてくれるんです。
北海道ツーリングの心構えや情報、経験したことを参考にしてもらえたらと思います。
九州ツーリングについての記事もまとめていますので興味があればどうぞ
どのくらいの期間が必要か
せっかく北海道に行くのだから、少なくとも一週間くらいは滞在したいところです。
それでも全然足らないと思いますが・・・。
北海道の海岸線の一周が大体2800kmほどと言われています。
面積は日本の国土全体の約22%と広大です。
なんと日本の国土の約1/4もあるのかぁ
もし一週間で一周しようとしたら、1日400kmほど走行すれば数字上は可能ではあります。
ですが、ただ単に一周すれば北海道を満喫できるのかと言うとそうではありません。
(北海道を一周したという事実だけが欲しいならそれはそれでいいと思いますが)
海岸線のみを走っていても飽きますし、内陸にたくさん魅力的なスポットや道があります。
なので、もし北海道を隅から隅まで周るとなると一週間では到底不可能です。
僕が前回北海道を周った時は
北海道滞在期間16日間
バイク乗車日数15日間(一日はバイクに乗らず函館で観光した)
総走行距離3576km(雨でほとんど走れなかった日もあり、1日平均約240kmでした)
大体のスポットは周りましたが、細かく周ろうとすればまだまだ時間は足りませんでした。
1日のおすすめの走行距離数
1日の走行距離の目安は200~300kmくらいがいいと思います。
朝から晩までノンストップで走り続ければ高速道路を使わなくても500kmくらいは走ることができると思います。
でもそれだと観光はできないし、ゆっくり景色を楽しんだり、土地の名物料理のお店を探したりと余裕を持った行動が取れなくなってしまいます。
単にバイクに乗れればいいというのであれば、それもいいのかもしれませんが、バイクに乗る以外のところも楽しめるといいと思います。
観光しながら長めの距離を走る日もあれば、ゆっくりとキャンプするためにお昼過ぎにはキャンプ場に入って、まったりする日もありました。なのでツーリングだけを目的とせずに他のことも楽しんでいると走行距離は200〜300kmくらいになるんじゃないかと思います。
(北海道は限られた都市以外なら、とてもスムーズに走れるので時速60kmくらいで走ったとして、一日4時間〜5時間ほどバイクに乗っているくらいが個人的には丁度よいです)
そんなこんなで、北海道を回るのは時間が足りなくなってしまいがちなので、
まとまった時間を取れないようであれば、一度に全体を回ろうとするのではなく、数回に分けて何年かかけて訪れるのも一つの方法だと思います。
20年間、毎年夏に北海道に来ているというライダーもいました。
北海道ツーリングの費用はどれくらいかかるか
北海道に滞在した時の費用は?
最初に僕が北海道の滞在時に掛かった費用を言うと
一日あたり ¥4,820ほどでした。
ガソリン代、宿泊代も込みの一日のトータルです。
かなり節約している部類になるのかなと思います。
一日あたり費用の内訳(平均額)
項目 | 金額(一日平均) |
---|---|
ガソリン代 | ¥1,920 |
宿泊費 | ¥850 |
食費 | ¥1,300 |
観光費用 | ¥250 |
風呂代 | ¥250 |
雑費 (洗濯、お土産代など) | ¥250 |
合計 | ¥4,820 |
16日間滞在したのでざっくり¥77,120掛かりました。
(北海道まで行く費用は別途加算)
この金額はもちろん、どのような過ごし方をするかで大きく変わってきます。
一番大きく関わってくるのは宿泊費です。
僕は基本的に宿泊はキャンプもしくはライダーハウスを利用したので、宿泊費を低くすることができました。
もし毎日ビジネスホテルや旅館などを利用すればそれだけ費用は増えることになります。
- ガソリン代
- 宿泊費
- 食費
- 観光費用(入場料、拝観料など)
- お風呂代(銭湯、温泉)
- 洗濯代金
- お土産代
- フェリー代
- 高速道路料金
- ガソリン代
①滞在に掛かる主な費用
ガソリン代
バイクで走る以上削ることのできない費用です。
僕のバイクはリッター20kmの燃費でハイオク仕様なので、
一日平均¥1,920掛かりました。
(ハイオク¥160/L、一日平均約240km走行)
燃費の良いバイクで行けばガソリン代は安く済ませることができますね。
当たり前ですが、燃費と走行距離次第です。
例えばカブで旅している人も多いですが、カブなら少なくとも50km/Lは走ると思うので、ガソリン代はそんなに気にせずに走ることができちゃいますね。
宿泊費
北海道で絶対的に安く済ませることができるのが宿泊費です。
バイク乗りにとって北海道、優しすぎます。
まず僕の宿泊費用は
一日平均¥850でした。
基本的にキャンプ場とライダーハウスを利用しました。後はまれにゲストハウスです。
(だいたい割合的にはキャンプ【6】:ライダーハウス【3】:ゲストハウス【1】くらいでした)
キャンプ場などで無料で泊まれた時もあれば、一泊¥3500掛かったこともありました。
でもビジネスホテルや、旅館などを毎日使えば、費用は何倍にもなってしまうので、宿泊費を安く済ませるには参考にしてもらえればと思います。
北海道は質がいいキャンプ場がとても多いです。
そしてめちゃくちゃ安い!
なんなら、無料のキャンプ場がたくさんあります。
無料なのにゴミ捨てオッケー、芝生ふかふか、トイレもきれいなキャンプ場もあります。
ちょー快適なんです。
めちゃくちゃありがたい。
料金を取るキャンプ場でも¥300とか¥500でした。
昼間ツーリングして夕方から宿泊するだけなので、
快適で設備が整っていて安ければ、僕はキャンプ場に他に望むものはありません。
必要十分です。
(欲を言うと、ロケーションがよければ、更にテンションは上がりますが。)
ただし、人里はなれたキャンプ場で、管理人もいなく、他の宿泊客もいなくて、濃霧がたちこめた状態。
そしてクマ注意の看板があった場所でのキャンプはさすがに心細くて諦めたことがあります。
(普通に管理されていて人の気配があるような場所なら心配ないとは思います。もちろん絶対ではないですが・・・)
ライダーハウスとは
ライダーハウスはバイク旅をしている人の為の宿泊施設で、北海道各地にあります。
個々のライダーハウスで運営形態はまちまちですが、総じて安価で泊まれます。
連日、常にキャンプだとさすがに疲れてくるので、たまには屋根付きの部屋で寝て体力を回復させるのがいいです。
テントの設営や撤収の時間を省くことにもなり、効率的にツーリングに時間をあてられるのも利点です。
安く泊まれるライダーハウスは費用削減にもなります。
また、同じように旅をしている人が多くいるので、情報交換したり交流しやすい場所でもあります。(利用者はほとんどバイク乗りと、たまにサイクリスト)
ライダーハウスのオーナーさんはもちろん色々な情報をもっているので、とても頼りになりますしね。
基本的に素泊まりで、
一泊¥1000以下でほとんど泊まれます。
公民館の一室を解放してくれている無料の場所なんかもあります。
たまに¥3000くらいの場所もありますが、夜食付きでウニがてんこ盛りになったウニ丼が食べれたり、海鮮の炉端焼きフルコースが食べれたりして、食事代だけでペイするくらいの豪勢な北海道の幸を堪能できたりします。
ライダーハウス事情
ライダーハウスは宿泊施設というよりは、部屋の一室を貸してくれている感じな場所が多いです。
寝具は用意がなくて寝袋を持参でとか、風呂もほとんどないですし、大部屋の雑魚寝の場合もあります。
場所によってはベッドありの、布団も付いている場所もあります。
本当にまちまちです。
正直あまり綺麗とは言えない場所もあるので、潔癖症の人にはきついところがあるかもしれません。
行くまではどんなところかドキドキな部分もありますが、それも楽しいところです。
僕もどんなところか気になったりもしますが、最悪寝るだけのつもりで、街にくり出して時間を潰せばいいくらいの気持ちでのぞみます。
当然、周りと交流したくなければ一人で時間をつぶすこともできます。なんか雰囲気に馴染めないなと思っても一泊だけの関係性ですから、あまり気にする必要はないかと思います。
ライダーハウスによって若い人が多くて騒がしいところもあれば、静かでちょっと気まずい空気が流れているような空間のところもありますので、もしかしたら気が休まらない事もあるかもしれません。それはそれとして受け入れる必要はありますね。
あまりに居心地が良くて、そのライダーハウスに長期間滞在しているような人もいます。俗に言う「沈没」してしまった人たちです。
ライダーハウスのことを熟知してしまって、施設の説明やら受け入れの対応やらを手伝っているような人もいるので、オーナーさんかと思ったら、違うんだ・・・、ということもあるかもしれません。
また、中にはオーナーさんが繁忙期の農家などでのアルバイトを斡旋していて、稼ぎながら旅をしていて長期滞在しているような人もいます。
いろいろなパターンがあって、様々な人もいますが、
とにかく、僕は屋根の下で安く一晩泊まれることを重視してライダーハウスを利用していました。
無理に交流の輪に飛び込むことはしませんでしたが、話すきっかけができた人とは一緒にご飯に行ったこともあります。
とりあえず飛び込んでみることをおすすめします。
ゲストハウスは民家などを利用した宿泊施設です。
相場としては素泊まり¥3000〜といった感じです。
設備はしっかりしていて、シャワーあり、きれいな布団ありです。
個室の場合は少なく、数人での共同部屋が一般的です。
ゲストハウスは観光地付近にある場合が多く、宿泊者も観光目的や、出張で宿泊費を浮かせたい人なんかも泊まっています。外国人観光客もいたりしますね。
なのでライダーハウスとは違った情報や話で盛り上がることもあります。
ビジネスホテルより安くて、ライダーハウスより落ち着いて寝泊まりするにはゲストハウスがおすすめです。
札幌などの都市部を観光するなら、都市部付近のゲストハウスを探すのがいいと思います。
ただし、バイク乗りの為の施設ではないので、バイクを置くことができるのかが重要になってきます。
事前に確認が必要ですね。
駐車スペースがないと、泊まるのは厳しいでしょう。
札幌で利用したバイクが置けるゲストハウス
サッポロ INN NADA
共同部屋じゃなく、個室が条件とか、安心感を求めたい場合は、ビジネスホテルや旅館を選択するとになります。
サービスの質だったり、清潔感は高いかもしれませんが、金額的に高くつきますし、サービスもマニュアル的なサービスなので面白みがないと個人的には思います。
毎日利用するというよりは、旅の日程の中で気分を変えたい時に利用するくらいがいいと思います。
食費について
食費も使おうと思えば、たくさん使えると思いますが、僕はメリハリを付けた使い方をしていました。
1日の平均的な食費は¥1300でした。
寿司や海鮮丼、ジンギスカンやラーメンなど北海道の食を堪能するときは、惜しげなく食べたいものを食べますが、それ以外のときはコンビニのパンで済ませたり、空腹にならなければ朝食を抜いたりしていました。
米を持っていき、旅の序盤は米を炊いてレトルトカレーで済ませたりしていたので、節約できるところはしていました。
パスタも安上がりです。茹でてレトルトソースに絡めるだけなので食費の節約にはもってこいです。米もパスタの乾麺も保存が効くので長旅ではかなり使えます。
ちなみに、コッヘル(クッカー鍋)は米を炊いたり、パスタを茹でる用と、レトルトのものを湯煎する用に2つある方がいいです。
特に重ねて収納できる物がいいですね。
僕はスノーピークのアルミクッカーセットを重宝してました。
節約もいいですが、北海道は美味しいものが多いので、無理しすぎるのはもったいないです。
だからといって毎回豪勢な食事も考えものかなと。
安くて美味しいものもたくさんあるので、
メリハリが大切だと思います。
(食費は人によってかなり幅があると思います。計算してみて1日¥1,300しか使っていなかったのは正直ちょっと驚きました 。節約しすぎたような気もします。)
キャンプ場飯
海鮮丼
札幌ラーメン
②滞在に掛かるもろもろ費用
旅の途中、ある程度お金を掛けなくてもすんだりとコントロールが比較的可能な費用です。
観光費用
観光地に行くと場所によっては入場料が必要だったりします。
例えば
- 網走監獄 ¥1500
- 北の国からロケ地見学 ¥1200
- 旭山動物園 ¥1000
風呂代
キャンプやライダーハウスで過ごす場合お風呂は外で入らなければならないので、近くの銭湯や日帰り温泉を探して入りに行きます。
無料温泉を利用したり、ライダーハウスでシャワーを使わせてもらえたりしたこともあるので、 僕は1日平均で掛かった費用は¥250でした。
北海道の銭湯や日帰り温泉の相場は安いです。
¥500以下で入れるところがほとんどなのでとても良心的に感じます。
無料の温泉を実際に、いくつか利用してみました。
混浴の温泉もありドキドキしました。が、思い過ごしでしたね・・・。
基本的に湯船があるだけで、そこに浸かるという感じです。石鹸で体を洗ったりはできない(排水設備がない)場所がほとんどなので、毎日無料温泉を渡り歩くのは厳しいかと思います。
体験としては面白いと思いますね。
(排水設備がないところは石鹸の使用等が禁止の注意書きがあったりするので、マナーは守って利用するようにしましょう)
ビジネスホテルなどなら風呂の心配は必要ないですが、
キャンプ場やライダーハウスの近くには銭湯や温泉はありますし、
場所によってはシャワーが使えるところもあります。
お風呂代もそれほど気にする額ではないので問題ないと思います。
洗濯代金
荷物をなるべく減らす上で、3日に一回くらいのペースで洗濯が必要になってきます。
下着とか靴下とかは洗濯して使いまわします。
ライダーハウスには洗濯機があるところもあるし、ないところもあります。
無料で使えるところもあれば¥100とか¥200掛かるところもあります。
あとはコインランドリーを使うかですね。コインランドリーだと洗濯&乾燥機もかけると¥1000近くかかってくると思います。
乾燥機にかけずとも、荷物を固定するネットに引っ掛けて走行風で乾かしたりもしてました。
お土産代
お土産は生ものや大きなものだと持ち帰れないので、送り先へ配送になります。
送料も入れるとそれなりの金額になってしまいます。
持ち帰るためにはあまりかさばらず、食べ物であれば日持ちするものを選ぶといいです。
荷物になるので旅の終盤に買うべきですね。
③北海道へ行くための費用(帰るための費用)
これまでは北海道に滞在する費用を見てきましたが、プラス北海道へ行く為の費用が掛かってきます。
僕は東京出発で、行きは新潟から新日本海フェリーを利用しました。
フェリー代金 ¥16,600 (片道の代金)
(フェリー運賃:¥7,300、バイク輸送費【750cc以上】:¥9,300)
繁忙期は値段が跳ね上がります。
できれば繁忙期を避けて利用したいところです。
北海道ツーリングの総額費用
北海道ツーリング滞在16日間と北海道への往復移動日2日間の総額費用は¥123,560でした。
北海道の16日間の滞在費 ¥77,120(一日あたり¥4,820×16日間)
フェリー往復代金 ¥33,200(新潟〜北海道)
自宅〜新潟の往復費用 ¥13,240(高速代+ガソリン代)
北海道ツーリング総費用 ¥123,560
(途中でリアタイヤ交換という臨時出費が別途¥24,000掛かりました)
時期はいつがいいか
北海道のツーリングのベストの時期は7月前後と言われる事が多いです。
無難にいくとなると7月〜9月初旬くらいがシーズンとしてはいいと思います。
僕は7月の初旬から行きましたが、なかなか温度調整は難しいなと感じました。
朝方はかなり寒く、持っていったフリースからカッパまで全て着込んだ日もありました。
日中太陽がのぼった晴れの日は、関東の夏と変わらない暑さを感じる時もあります。
逆に7月にも関わらず北海道の東端、根室ではストーブをつけるほど寒くてびっくりしました。
夏用のメッシュグローブしか持っていかなかったので、メッシュグローブに軍手を重ねて二重にして走りました。
7月でも時間帯や地域によっては寒くなりますから、ちょっと夏の時期がずれてくると冬用の装備が必要になってくると思います。
安全をとって冬用の装備を準備して行ったとしても使用機会が少ないと、めちゃくちゃ邪魔な荷物になるし、かといってないと不安なんて状態を避けるために、7月〜9月初旬くらいの夏シーズンに行くのが無難だと思います。
この時期でも防寒対策としてヒートテックタイツやフリースなどを持っていかないと痛い目に合うと思います。
最悪北海道の現地で購入すればいいのかもしれないですけどね。
どうやって北海道まで行くか
バイクで北海道へ渡る手段は大きくは3つです。
- 長距離フェリーを使う
- 自走で行く
- 飛行機などで北海道へ行きレンタルバイクを借りて走る
オススメは長距離フェリーです。
(時間に余裕があるなら、北海道までの道のりも高速道路などは使わずに、ゆっくりと各地をまわりながら自走で行くのがベストだと思います。が、なかなかそうもいかないですよね)
長距離フェリーのメリット
船に乗ると不思議とテンションが上がるんですよね。
のんびりと海原を進む船体、のんびりと流れる時間、せわしなく動く日常からちょっとの間、隔離されたような特別な空間です。
特にやることもなく、北海道での旅の日程に思いをめぐらせるのも楽しいひと時です。
フェリーに乗ってしまえばゴロゴロしてても北海道に着きますからね。
自走で高速道路を突っ走って行く場合、お尻や腰や肩の痛みと戦い、眠気にさいなまれながら、時には暑さ、時には寒さを感じ、体力を削り取られながら進みます。
フェリーを使って、北海道を万全の体調でスタートできるのはメリットです。
長距離フェリーは夜間も航行を続けるので、ゆっくり就寝している間にも北海道へ進んでくれます。
自走の場合どこかで休めばその間は当然進めません。
どこかで一泊したなら、その分の時間をロスしてしまいます。
フェリーはお金がかかると思いきや、案外自走の場合よりもお得だったりします。
例えば東京の練馬から新潟発の新日本フェリーで北海道に入る場合と、
練馬から高速道路をぶっ放して自走で行った場合の費用はさほど変わりません。
(お盆の期間などの繁忙期はフェリー料金が跳ね上がるため、お得感は薄れます)
【片道分の計算】 (繁忙期ではない時期の料金で比較)
- ガソリン代はハイオク¥160/Lで計算
- バイクのフェリー運賃は750cc以上の料金で計算
- 新日本海フェリーを利用 https://www.snf.jp/
- 津軽海峡フェリーを利用 https://www.tsugarukaikyo.co.jp/fare/fare_route1/
自走の場合、タイヤなども走った分摩耗してしまうので、コストと考えればその分も加算されますし、どこかで宿泊した場合はその分も追加で料金が発生します。
長距離フェリーはある意味、一泊分の宿泊費を含むと考えれば、運賃は安いと考えるこができると思います。
(新潟〜北海道航路は日をまたいで17時間程かかります)
また、自走でいこうが、北海道は本州と海で隔たっているので、どこかでフェリーに乗らなければいけません。
青森から乗るにしても結局費用は掛かってきます。
そうなるとトータル的に長距離のフェリーの方が安くなる可能性も出てきます。
北海道まで飛行機や電車で行き現地でレンタルバイクを借りる
手っ取り早く飛行機などで北海道へ行き、現地でレンタルバイクを借りて走るという方法もあります。
九州や韓国から北海道でツーリングするためにこの方法で来ている人がいました。
どうしても北海道をバイクで走りたい!という並々ならぬ思いを感じましたね。
ツーリングスポット
ざっくりとですが、まずもってオススメするのは道東と道北エリアです。
広大な大地の北海道らしさを感じるには道東と道北エリアですね。
広い道に長い直線道路、広く見渡せる牧草地があるのはこのエリア。
道央や道南エリアも、もちろん豊かな自然が感じられる場所は多いですが、都市部があり街があり、他県の地方を走っているような感じの場所が多いです。
なのでこれから北海道に行ってみたいと思っている人には、まず道東もしくは道北エリアを周ってみることをおすすめします。ちょっと他の地域とは違った環境を感じられると思います。
おすすめスポット
道北エリア
オロロンライン 〈海岸線をひたすら北上する直線道路。〉
クッチャロ湖(キャンプ場) 〈湖畔がサイトで、温泉も歩いて行けて最高の立地〉
宗谷岬 〈日本最北端の岬、一度は訪れたい〉
旭山動物園 〈行動展示で有名な動物園、本当に活発に動く動物たちが楽しい〉
道央エリア
美瑛の丘(びえいのおか)〈うねる地面一帯の曲線が本当に美しい〉
北の国からロケ地 〈北の国からファンなら行きたい、五郎さんの帽子が買える〉
襟裳岬(えりもみさき) 〈天然のアザラシが見れる、景色もいい〉
ナイタイ高原 〈一面緑の絨毯が広がる高原に牧場あり、眺めが最高〉
札幌観光 〈都市としての面、歴史的建造物、歓楽街などがギュッと詰まっていて面白い。札幌味噌ラーメンがうまい〉
道東エリア
開陽台 〈見渡す限りの平原。どこまでも続く直線のミルクロードが近い〉
摩周湖 〈霧の摩周湖と言われるが、そんな事でもないよう。周辺道路はワインディングも楽しめる〉
知床横断道路 〈北海道で峠道と言えばここ。ワインディンが楽しく景色もいい〉
さくらの滝 〈サクラマスが遡上する姿が頼もしく面白い。(6月上旬〜8月下旬)〉
道南エリア
函館観光 〈近代建築物がたくさんある。朝市で海の幸を堪能〉
小樽運河 〈寿司屋通りがあるほど寿司屋が多い。運河がのどかな雰囲気〉
ニセコパノラマライン 〈程よいワインディングロードで山の中を走っている感じ。リゾート地っぽい雰囲気もチラホラ〉
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北海道グルメは絶対堪能するべき
北海道はおいしい食べ物が多いです。
もちろん全国各地に名物料理はありますが、北海道は名物の種類が多いですね。
- 寿司、海鮮【小樽に寿司屋通りあり、北海道各地】
- ジンギスカン【札幌、帯広、北海道各地】
- 豚丼【帯広】
- 豚サガリ【富良野】
- サンマ丼【根室(鈴木食堂)】
- 旭川醤油ラーメン【旭川】
- 札幌味噌ラーメン【札幌】
- 函館塩ラーメン【函館】
- イカ刺し【函館】
- ハンバーガー【函館(ラッキーピエロ)】
- 乳製品【北海道各地】
- ウイスキー【余市】
- ビール【札幌(夏に国内最大のビアガーデン)】
- メロン【富良野、夕張】
まだまだたくさんあると思いますが、僕が堪能した北海道グルメです。
意外におすすめなのが、牧場に行ったら牛乳を飲んでみてください!
キンッキンに冷えた濃厚な牛乳はおいしい!
普段は牛乳は飲まないんですが、北海道で会ったライダーに勧められて飲んだらハマりました。
鉄板のソフトクリームもいいですが、牛乳を飲み比べて牧場を周るのもおすすめ!
北海道の気候について
北海道は夏でも涼しいとイメージがあるかもしれませんが、暑いときはめちゃくちゃ暑いです。
7月、8月は地域にもよってきますが、暑い日が多かったです。
ただ、日陰に入ると涼しく感じるので、カラッとしている印象が強いです。
なので日が落ちたりすると、涼しくなるので服装の調整は必要になってきます。
風を防げる薄手のウィンドブレーカーなんかがあると重宝すると思います。
北海道はもちろん北端の稚内なんかが一番寒いと思っていたのですが、
いやいや、東の端の根室の方が寒くて驚きました。
ずっと霧がかかっていて、太陽は出てこないし、空気はひんやりで、北海道の中でもこんなに気候が違うものかと思いました。
それと7月は雨が多いです。8月は台風の影響を受けることも。
服装は柔軟な対応が求められる
夏場の北海道、服装は冬用装備は必要ないですが、肌寒い場面が多々あるので対応できる準備が必要です。
カッパは持っていくでしょうから、カッパをうまく使うのと、そのインナーにフリースや薄手のインナーダウンなどがあったほうがいいですね。
寒くて、持っている装備全てを着込むことになることも。
荷物は増やしたくないので、なるべく軽量コンパクトになるアイテムを持っていきたいところです。
持参した持ち物
キャンプを前提にしたアイテム類
アイテム | コメント |
---|---|
ソロテント | キャンプするなら必須 |
寝袋 | スリーシーズン用がベスト |
スリーピングマット | ジャバラ式のウレタン製が主流 コンパクトにするなら空気注入式 |
グランドシート | テントの下に敷いたり物置きに便利 |
ミニタープ | 雨の懸念があるキャンプには重宝する |
イス | くつろげるイスは重要 ヘリノックスなどコンパクトになるもの |
コンパクトテーブル | スマホやコップや食器類を置くのに重要 |
コッヘル | 調理用と湯沸かし用で2つほしい |
ガスバーナー | コンパクトな登山用がおすすめ |
ガスボンベ | コッヘル内に収納して荷物スペース削減 |
バーナー風防 | 風が強いと火力が保てないので保険的に |
ライター | バーナーや蚊取り線香をつける時に必要 |
マルチツール | もしかしたら、栓抜きや缶切りが必要な時も |
折りたたみナイフ | 調理する時に必要 |
ミニまな板 | 調理する時に必要 |
ヘッドライト | 夜間の作業(キャンプ中)に必需品 |
LEDランタン | キャンプ中にあると便利 |
ガイロープ | 洗濯物をテント内に吊るしたりできる |
カラビナ、S字フック | ランタンを吊るしたり、ガイロープを通して吊るしたり |
単三、単四電池 | ランタンの予備電池など |
焚き火台 | 焚き火をする可能性があるなら必須 |
シェラカップ | コップに、食器に何かと便利 |
コップ | シェラカップで事足りるなら不要だが、あると助かる |
コーヒー | キャンプ場で一息つきたい時に必須 |
調味料 | 醤油、塩などあると調理の幅が広がる。小分けに収納。 |
サンダル | リラックスする場面で活躍 |
歯ブラシ | どこでも買えるといば買える |
虫除けアイテム | キャンプの場合必需品 |
トイレットペーパー | 潰すと結構コンパクトになる。なにかの拭きものに |
カメラ | 旅の記録と素晴らしい風景を残そう。スマホでも可。 |
ツーリングマップル | バイク旅の必需品。スマホの地図との併用が便利。 |
雨具 | 雨対策と、寒さ対策で使用頻度多い |
折りたたみ傘 | 雨の中、出かける場合あるとよい |
下着、靴下 | 3〜4セットを洗濯しながらローテーション |
防寒着(タイツやフリース) | 備えが足りなかったと思ったら、 最悪現地のユニクロ等で調達。 |
パンク修理キット | パンクした時の備え |
ミニ空気入れ | パンクした時の備え |
簡易の空気圧計 | パンクした時の備え |
チェーンルブ | 雨の日に走った後はチェーン注油したい ワコーズのチェーンルブがコンパクトなのでおすすめ |
こちらにもキャンプツーリングに必要な道具をまとめています。
持っていると、ちょっといいもの
持っていれば役に立つかなと思えるものです。
エコバック
折りたためば荷物にならないバッグがあると便利です。
洗濯物を入れて持ち運んだり、札幌など街を散策したりお土産を買ったりした時にバッグがあると使えます。
バイクスタンドプレート
キャンプ場などの不整地にバイクをとめておく為にあったほうが安心です。
雨で地面がぬかるんでいたりする場合もあるので。
現地の石とか板とかで代用はできますけど。
スロットルアシスト
北海道は信号がなくて延々走るような道があるので、スロットルアシストがあると右手の疲労が軽減できます。
峠道のような道が少なく、一定のスロットルワークで長く走る場面が多いので、スロットルアシストがあると使えると思います。
防水ブーツカバー
雨の中走る場面があると思います。雨用のウェアは当然用意すると思いますが、足元も注意したほうがいいです。
小雨でも長時間乗っているとレインウェアに弾かれた雨粒がどんどんつたって足元に流れてきます。
気づいたら靴がびちょびちょなんてことにも。
ぶっちゃけ強い雨だと防水ブーツカバーを着けていても濡れてしまいますが、あるにこしたことはないです。
靴がびちゃびちゃに濡れてしまったら、新聞紙などを中に詰めて一晩置いておくと、だいぶ水分を吸い取ってくれますよ。
電源タップ
スマホやカメラの電池を充電するのは必須ですよね。フェリーの中やライダーハウスにはコンセントの数が限られているので、使いたくても空いていない時があります。そんな時に電源タップがあればコンセントを拝借できたりします。
ツーリングマップルは必需品
バイク乗りのバイブルとも言われているツーリングマップル。
こればっかりは買って持っていくことをおすすめします。
もちろんインターネットを駆使して行き先を決めて、グーグルマップで目的地まで案内してもらえば、それでも北海道ツーリングはできます。
でも、情報の密度が違うんです。
ツーリングマップルには地図上に様々な情報が記載されています。
しかもツーリングする上で必要な情報が見やすく載っているんです。
- ライダーハウスやキャンプ場の情報
- 温泉やお風呂の場所
- ガソリンスタンドの場所
- 観光名所の紹介
- 地域の特徴やおすすめスポット
- 有名だったり人気な名物店
- ダートや林道など道の状態
- 道から眺められる景色の感想
などなど
このような情報を眺めながら行き先を決めることができます。
グーグルマップからは走っている道から見渡せる景色の情報は得られませんし、
自分から検索をかけないと、欲しい情報は入ってはきません。
つまり自分が考えている範囲内の情報にしかアクセスできません。
ツーリングマップルのいいところは、眺めているだけで考えてもなかった情報が目に入ってきます。
「あっ、ここ面白そう!」
「この道気持ちよさそー」
「名物料理の店があるから寄っていこう」
そんな風に行き先を決めていけるんです。
ネットでも、北海道ツーリングの体験記みたいなブログを読み漁れば同じような情報にたどり着けるかもしれません。
でもそれは非効率だと思います。
ツーリングマップルで大まかに興味のある部分を拾っておいて、必要ならネットで検索して詳細情報を調べるほうがいいと思います。
いきなりネット検索でどこに行こうか調べる ×非効率
ツーリングマップルで当てをつける→ネット検索 ○効率的
グーグルマップなどのナビゲーションは目的地までの最短距離や最短到達時間で経路を提案してきますよね。変な路地や住宅街の中を案内されたりすることがよくあります。
旅の場合だと目的地へ行くことが全てではありません。最短距離とか最短到達時間なんてのはさほど重要ではありません。目的地よりもむしろその道中がめちゃくちゃ意味があることなんですよね。なのでグーグルマップなどのナビ頼みの旅はあまりおすすめしません。どれだけ遠回りしようが、住宅街を走るよりも絶景の海岸線を走る方が気持ちいいに決まってます!
地図に色々書き込める
目星を着けた場所にチェックを付けたり、詳細を調べて記入しておけば、計画を立てやすくなります。
また、自分が走った道をマーカーでなぞっておけば、どこを走ったかを記録しておけます。
訪れた場所の感想を書き込んでおけば、日記のように後々見返すと思い出がよみがえります。
スマホのマップ機能でも同じようなことができるかもしれませんが、旅をしている間は手書きで書き込んだほうが、より素早く簡単に記録できると思います。
デジタルで残しておきたい場合は旅が終わってからゆっくりと編集するほうが良いと思います。
ツーリングマップルには書籍版と電子書籍版がありますが、個人的には書籍版のほうが直接書き込みができたりするので使い勝手がいいのかなと思います。
ちなみに、ツーリングマップルは地域ごとに一冊一冊が分かれているので、目的の地域版を用意する必要があります。
北海道版はこちらです(最新2022年版!)
ツーリングマップルの弊害
ツーリングマップルを多くの人が持っている為、ツーリングしている人たちの行動パターンが似てしまうという弊害が起こります。
別に悪いことではないのですが・・・
ライダーハウスで一緒になった人と、他の場所で2回も再会し、お互いびっくりした経験があります。
広大な北海道の中で、連絡を取り合うこともなく、同じ場所に同じ時間に出くわすというのは奇跡に近いと思うのですが、結局は同じ情報を元に行動パターンがほぼ一緒だったということです。
北海道を回っていると、どこかで見たな、あの人とあのバイクというのがよくあることです。
北海道の交通事情
スピードの出し過ぎに注意
市街地から離れると信号はなく道幅の広い道が延々と続いています。交通量も少なくスピードがどうしても早くなりがちです。
というか周りの車やバイクの巡航スピードが普通に70〜80kmくらい出ています。
60kmくらいで走っていたら、地元の車に追い抜きされた経験もあります。
市街地ではさすがにそんなスピードは出せませんが、ある程度のスピードオーバーは当たり前な感じがします。
が、自制心を持って走ることが大切ですね。
北海道の地元の人はよく知っているのかもしれませんが、どこで警察が取り締まりしているか分かりませんし、楽しい旅が台無しにならないように、安全運転がなにより大事です。
動物の飛び出しに注意
動物飛び出し注意の看板がよくあります。
鹿や、キツネ、クマなどが道路上に現れることが多いようです。
キツネが道路にいたところを通過したことがあります。
キツネに近づいても逃げようともしませんでした。
スピードを出しすぎていると動物が道路に現れても回避するのが難しくなるので、スピードの出しすぎはやはり注意が必要です。
ガス欠に注意
ガソリンスタンドは人が住んでいるところにあるものです。
北海道は面積が大きく人口密度が低いので、人が住んでいない場所が広いということです。なので町と町の間の距離が長いのです。
つまりガソリンスタンドとガソリンスタンドの距離が離れている為に、うっかりガソリン補給をしていないとガス欠になる恐れがあります。
という情報を事前に知っていたので、かなり慎重にこまめにガソリン補給していました。が、思っていたほどはガソリンスタンドは少なくなかった印象です。
(タンク容量によって印象は変わってくるかもしれません。僕のバイクはタンク容量19Lで満タンで300km以上走るので気にならなかったのか?)
ただし最長で100kmほどガソリンスタンドが離れている道もあるらしいので、早め早めに給油するにこしたことはありませんね。
タンク容量的に残り100kmほどになったら、ツーリングマップルやグーグルマップなどでガソリンスタンドを調べておくといいと思います。
スマホは圏外の恐れが出てくるので、やっぱりアナログなツーリングマップルは持っていた方がいいですね。
タイヤの摩耗に注意
北海道へ行く前にタイヤを確認していたところ、リアタイヤがちょっと心配だったが3mmくらいはスリップサインまで溝があったし、なんとか大丈夫だろうと思い、そのまま北海道にでかけました。
しかし、北海道を走っていると溝がどんどん浅くなって行くことに気が付きました。
旅を続けるにあたってタイヤ交換しておいたほうがいいと思い、札幌に行き先を変更しました。ネットで調べて二輪館があることを知る。
しかし二輪館に行くも、タイヤ交換の担当者が休みに入っていて数日間は対応できないとのこと。
他に札幌内にバイクのタイヤ屋さんがあったので、そこでなんとかタイヤ交換ができました。
タイヤ屋さんに言われたのが、
「北海道では信号がなくて何時間も走り続けるような状況になって、しかも夏の暑い時期は路面温度がかなり高くなるので、タイヤの摩耗が早く進んでしまうんだよ。」
ある程度ストップ&ゴーを繰り返す環境だとタイヤの温度が冷えてタイヤが休む時間ができるが、北海道の道ように延々走り続けるとタイヤの温度が下がらず、どんどんタイヤが減っていってしまうようです。
(北海道はだだっ広い道が多くて、木かげなどが少なかったりするので、直射日光を受けっぱなしの路面の温度は高くなります)
なので普段の感覚よりタイヤの摩耗が進んでしまうということです。
なるべくなら北海道でタイヤ交換せずに済むようにしておきたいところです。
お店が休みだったり、ほしいタイヤサイズの在庫がない可能性もあるので、そうなると余計な足止めをくうことになってしまうので、注意が必要ですね。
お世話になったタイヤ屋さん
リバーランドサービス
住所:札幌市東区北19条東20丁目1-6
TEL:011-781-7522
念の為のロードサービスを確認しておいたほうがいい
僕は今までツーリング中に大きなトラブルに見舞われたことはありませんが、もしものときのことも少し頭に入れておいたほうがいいと思います。
旅先では、ほぼ毎日バイクに乗るでしょうから、トラブルが起きることも十分にあるはずです。
- バッテリーが上がってしまった
- ガス欠でバイクが動かなくなってしまった
- バイクを倒してブレーキレバーが折れてしまった
- 走行中に転倒してしまった
- バイクが故障してエンジンが掛からなくなってしまった
- タイヤがパンクしてしまった
トラブルなんて旅先で起こってほしくないのは当然ですが、可能性はあるわけです。
なので、自分が入っている保険などに付いているロードサービスの内容を確認しておいたほういいです。
- 無料でレッカーできる距離
- ガス欠やバッテリー上がりへの対処
- パンク修理対応
- 臨時の宿泊費や帰宅費用補助
一番気にかかるところはレッカーできる距離
ロードサービスによっては無料で搬送できる距離が15kmとか200kmとか幅があります。
近くの修理工場まで運んでもらうにも、北海道は広いですからね。生活圏外の場所でトラブルになってしまった場合15kmのレッカーサービスではかなり心もとないと思います。(距離制限を超える部分は距離に応じて有料になってしまう)
また、125cc以下のバイクですと、ファミリーバイク特約で保険をカバーしている場合が多いと思いますが、ファミリーバイク特約にはロードサービスが付いていないものがほとんどです。
ロードサービスについて不安がある場合は、ロードサービスだけ加入できるサービスもあるので検討してみるのもいいかもしれません。
バイクのロードサービスを提供しているZuttoRide Clubのプランだと
レッカーの無料距離に応じてプランが3つあります。
プラン | 年会費 | 無料搬送距離 | 期間 |
---|---|---|---|
ロード50 | ¥5,990 | 50km | 1年間 |
ロード100 | ¥7,990 | 100km | 1年間 |
ロード無制限 | ¥9,990 | 無制限 | 1年間 |
距離無制限のプランだと、仮に北海道でトラブルが起こっても自宅まで無料で搬送してもらえるので、安心を買うという意味ではありかもしれません。
ZuttoRide Clubの距離無制限プランだと、仮に北海道でトラブルが起こっても自宅まで無料で搬送してもらえるので、安心を買うという意味ではありかもしれません。北海道に限らず、九州や他の地域へ行く場合でも、もちろん使えますし。
レッカーサービスで一番多いトラブルがバッテリー上がりだそうです。
バッテリーのメンテナンスと、キーオン状態でうっかりなんてことがないように注意したいところです。
給油はついついホクレンのガソリンスタンドへ
北海道特有のガソリンスタンドがあります。
ホクレンのガソリンスタンドです。
ホクレンとは北海道のJA(農協)のグループの一部です。
ホクレンフラッグを集める
ホクレンのガソリンスタンドで給油するとホクレンフラッグなるものを購入することができます。
ホクレンフラッグは4種類(カラー)あって、北海道を四分割した地域でそれぞれの種類のフラッグをゲットすることができます。
多くのライダーがフラッグを荷物に縛りつけたりして掲げながら走っています。フラッグを見ればどの地域を回ってきているのか分かるのです。
このフラッグを集めたくて、ついついホクレンのガソリンスタンドを探してしまうんです。(フラッグのデザインは毎年変わるので、収集癖のある人は大変ですね)
一本は掲げる用、一本は保管用で同じものを二本購入している人もいます。
ホクレンのガソリンスタンドで一本¥150で販売しています。
ちなみに販売していない店舗もあるので注意が必要です。
パンフレットを手に入れると販売店が地域ごとに色分けされて書いてあります。
ツーリング旅をする上でオススメしたい行動計画
おすすめしたいツーリングの計画の立て方
計画は綿密に立てないほうがいいです。
ざっくりと行きたいところをめぼしを付けておいてから、あとはその時の気分と、その都度心を打つ情報を得られたりすれば、その情報に身を任せるくらいがおすすめです。
ツーリング旅の醍醐味は自由です!
その時その時で自由に行き先や走る道を決めて行くのが面白いと思います。なので宿泊先はあらかじめ決めておかないほうがよいです。
北海道に向かう前にすべて宿泊先を予約でもしようものなら、予定の変更がきかなくなってしまいます。何があろうと、予約をしてしまった宿泊先へ行かなければという義務感を持ちながらツーリング旅をするのは、ストレスを感じてしまうことがあるはずです。
北海道で出会った人からの情報で行き先を変更してみたり、天気予報を見ながら雨を避けるように行き先を決めたり、臨機応変に対応できる方が旅を満喫できると思います。
ざっくりと行ってみたいスポットや走りたい道はイメージしておきますが、僕は前日の夜にツーリングマップルを眺めながら翌日のルートを決めるくらいのスケジュール感で動いていました。
さすがに当日のお昼すぎまで宿泊場所が定まらないと少し焦りだしますが、まぁなんとかなります。なので、計画は立ててもいつでも変更できる状態で望むのがいいですね。
北海道ツーリングは一人で気ままがおすすめ
人数はなるべく少ない方が動きやすくなります。
個人的には一人旅が余計なことを考えずに自由に行動できるのでおすすめです。
人数が多くなればなるほど、気を使いますし好き勝手な行動もできなくなってしまいます。行きたい場所、走りたい道、走るペース、食べたいもの、いろいろと相手に合わせることを考えるのはちょっと面倒に思ってしまいます。
また、トイレに行きたくなったり、腰がつかれてきたなと思ったときに休憩したいじゃないですか。ちょっと寒いなと思ってバイクを止めて上着をはおったものの、やっぱ暑いなと思ったら脱いだりしたいじゃないですか。
そんなことでも、他に人がいると気を使いますもんね。
マスツーリングはマスツーリングでいいところがあると思いますが、個人的には長期のツーリングだとソロがいいですね。
もし複数人数で行く場合は、その日の目的地だけ決めておいて、道中は各々自由に走る日を日程の中に入れてみるのもいいと思います。
ソロであることのメリット
一人だと寂しくないのかと聞かれることがあります。
でも僕はソロであることの方がいろいろな出会いがあり、むしろ心が満たされる気がします。
集団でいるより一人でいる方が、積極的になれるんですよね。
地元の人に道を訪ねたり、同じバイク旅をしている人に声を掛けてみたり。
そこで生まれるコミュニケーションがまた旅の醍醐味なんですよね。
仲間同士でいると、どうにも他人任せになってしまうんです。
また、仲間内でいるより一人でいる方が、相手からも声を掛けてもらいやすい面があると思います。
せっかくの旅ですから、仲間内だけで旅を完結させてしまうのはもったいないなと思います。
是非とも旅先での一期一会の出会いを楽しんでもらいたいですね。
ピースサイン(ヤエー)で連帯感を感じよう
さすがピースサインの本場です。体感的に8割くらいはすれ違うライダーとピースサインをしていました。
北海道の地元のライダーはあまりやらないのかもしれませんが、荷物をがっつり積んだライダーはほぼピースサインをしてきます。
オロロンラインなんかだとライダーが多すぎてピースサインしっぱなしになるかも。
でもお互いバイク旅を楽しんでいることを確認しあえているような気がしますし、同じ目的、同じ時間、を共有しているような連帯感を感じられて嬉しくなりますね。
これもバイク旅の醍醐味の一つです。
*最近はピースサインのことをヤエーとも言うようです。
北海道はライダーに優しい
北海道はツーリングしやすい環境が整った場所です。
宿泊場所は豊富にありますし、値段も安く、時には無料で利用できる施設や温泉もあります。車は有料の駐車場がバイクは無料なところなんかもありました。
広くて走りやすい道が多く、自制心は必要ですが、自分のペースで気持ちよく走ることができます。地元の人達もよく声をかけてくれて、地元の事やおすすめの情報を提供してくれます。
ちなみにコンビニで休憩していると、バイク好きの人とか、珍しいナンバーに惹かれて近づいてきた人が声をかけてくれることが多いです。
バイクの横に座って地図でも眺めているとよく声をかけられました。
話がはずむと、時にはコーヒーなんかをごちそうしていただくこともあり、優しさに感動することも。旅には「一期一会」という言葉が本当に身にしみます。
コンビニ休憩はオススメです。
貴重な情報をもらえるかもしれません。
最後に
北海道をツーリングで旅をしている人はたくさんいます。
バイクに限らず自転車やキャンピングカーで周っている人もいます。
北海道の魅力は、自然や食べ物やスケールの大きさなどありますが、そこに集う人、それを受け入れてくれる人にも魅力があります!
とりあえず行ってみればなんとかなる!
寝袋さえあればライダーハウスをめぐれば寝床は大丈夫!
北海道はいろいろな費用が安いとはいえ、滞在費と往復の費用でそれなりの出費にはなると思います。
でも、そんなこと以上に、きっとプライスレスな経験になるはずです!
九州ツーリングについての記事もまとめていますので興味があれば御覧ください
コメント
コメント一覧 (4件)
はじめまして。
今度北海道をツーリングしようとしていて、本ブログを拝読しました。
今はコロナ禍なので北海道ツーリングをどうしようか悩んでいるのですが、いつ頃ツーリングしたか教えていただけますか?
もりさん
ブログをご覧いただき、そしてコメントありがとうございます。
2度北海道へ行ってきましたが、
本ブログ記事は2018年7月に北海道を訪れた時の内容になっています。(2016年8月に訪れたときの経験も多少含まれています)
コロナの影響により現在は状況が変わってい場面もあるかもしれません。
状況が状況なだけに判断が難しいかもしれませんが、北海道ツーリングへ行かれる際は、ぜひ楽しんでみてください。
コロナ禍も少しは収まりつつありますが、まだまだコロナ禍怖いのでライダーハウスやユースは辞めておいた方が良いですよねー。まぁ自分はキャンプか旅館で行こうと思っています。
ライダーハウスは色々な形態で運営されているので、チャレンジ精神で飛び込まないといけない部分がありますからね。
自由度が高いので、私もキャンプで回るのがベストだと思っています。